
院長ブログ
理想咬合:17の原則による最良の噛み合わせ治療(PGI:寿谷一先生:1972)
- 2025年2月4日
- 噛み合わせ
私は、かつて、多くの時間を費やし、数千万円かけて、日本・海外など多くの歯科研修に参加していた時、
「歯のことでの悩みや課題を感じている方々にとって、新しい噛み合わせが口元での自信を手にいれることへの鍵であり、それは、「理想咬合の17の原則」による噛み合わせ治療によってのみ実現できる」
という結論に辿り着きました!
それを実践し、普及しているのが寿谷一先生が設立し、西川洋二先生が発展させたPGIという噛み合わせのエキスパートを養成する組織でした。
当時、1年間で最多で9人しかコースに参加できない、実質上は完全紹介制の組織でした。
また、一度、参加しただけでは、内容は理解できない高度な噛み合わせの知識です。
最低でも3回は受講する必要があると今でも思います。
私は何度も再受講を繰り返しながら、真摯に研鑽を積み重ねながら、時には臨床の相談、症例発表を行い、これであれば「患者様に貢献できる!」と強固な自信になった段階で、日々の診療で患者様にご提供させて頂き始めました。
それは、2013年、赤坂から銀座への移転の時でした。
それ以降もさらなる高みを目指して、コロナでコースが一時中断するまで再受講は続きました。
(今でも年に数回は特別コースなどに参加しています。)
これまでお話しする機会がなかった私が取り組んできた噛み合わせ治療について、30年間のストーリーを公開したいと思います。
1995年 3月に東京医科歯科大学歯学部を卒業して歯科医師になりました。
当時、2〜3年の経験を積み、少しづつ自信ができた頃です。
ですがそこには大きな壁が存在しました。
実は、数本の治療の場合は大丈夫だったのですが、沢山の歯を失っている方の噛み合わせを改善する治療が難しかったのです。
(この事は、歯科医師全員に該当するのではないでしょうか。)
治療直後から数年は良好に思えるのですが、その口腔内の10〜20年後の状態をイメージできなかったのです。
自分を客観的に評価して、長期的な予後を予測できない治療が、心の面でも苦しかったです。
また、目の前の歯の問題に対して根本的な解決できたかどうかという客観的な診断基準が曖昧で、診断に足りないことが何かということがわからなかったのです。
30歳の頃、歯を失ってしまった方々に、インプラント治療を自分の臨床に取り入れるためにも、もっと噛み合わせのことを知り、噛み合わせの真髄にたどりつきたい!と意を決して、最低でも毎週日曜日は、多いときは土日は研修に参加し、それを何年も継続し、家の中は歯科の専門書と雑誌で一杯になり、夜遅くまで臨床の写真を整理していました。
2003年にはwebでのインプラントコースに参加しまていました。主催の先生に直接質問をしたかったのでロスアンジェルスのUCLAに1週間行ってきました。
今から思うとよくやったな〜と思う似たようなお話は沢山ありまして、気になった研修には全て参加しまくっていました。
当時、多くの時間を費やし、数千万円かけて、日本・海外など多くの研修に参加したので、臨床のレベルはかなりハイレベルになっていたと思いますが、私が探し求めた答えが見つからなかったのです。
そのような時に、日本の相模大野で開催されているPGIという研究会で出会った
「理想咬合の17の原則」によって行われる噛み合わせ治療が、私が探し求めていた理想的な噛み合わせ治療を提供できる唯一の方法だったのです。
それ以来、研鑽を積み重ね、少しづつですが、噛み合わせ治療についてかなりの部分が明確になってきました。
40歳を過ぎて、赤坂での診療時には、噛み合わせ治療に自信が出てきていましたが、自分の中での大きな転機は、先ほどお話ししたように、46歳の2013年10月に銀座への移転の時でした。
年々、治療の質が高まることを感じていましたが、
インプラントの治療が中心だったこともあって、噛み合わせを再構築するために、毎日のようにソフトスプリントのセットと調整、仮歯の作製と調整、噛み合わせの調整、顎関節と噛み合わせの診断とそこから導き出す治療方針、PGIでの研鑽、歯科技工所のグロース様との出会い、アバットメントのカスタム製作が可能になった時、様々な噛み合わせ検査機器の活用、それを支えてくれたスタッフ、
2020年のコロナ禍での銀座内での移転に際して治療システムを見直した時、マウスピース矯正が導入された時、口腔内スキャナーの活用、マウスピース矯正を複合的な治療システムの一つとして再定義した時など、何度も更新を重ねてきました。
そして、こちらが本当に何にも変え難いことでして、心からの感謝以上の感謝でしかございません。
私たちを選んでいただいた患者様の治療をさせていただき、治療後も定期的な検診と噛み合わせ調整をさせて頂くという価値を測る事ができない経験など、数えきれない学びが沢山ありまして、その都度一段ずつ診療への視座が変わったことを実感します。
患者様への貢献によって、自己変革へのきっかけになりました。
この感謝の気持ちを1人でも多くの方へご恩返ししたいと思っています。
正直に申し上げますと、私の力不足で年に数人の方は治療のゴールが見えなくて治療をお受けできないことがあります。申し訳ない気持ちでいっぱいです、、、
もちろんこれからも、多くの研鑽を積んでいく所存ではございますが、今では自信を持って、ほぼ全ての方の予後がわかる噛み合わせ治療ができる地点に到達することができました。
他院での再治療の含め、多くの方の口元のコンプレックスを自信に変える噛み合わせ治療を私の自信を持って提供させて頂いています。
もし、噛み合わせ治療の師匠の西川洋二先生に出会っていなかったら、「理想咬合:17の原則」に出会っていなかったら、PGIに参加していなかったら、今でも私は不安を抱えながら診療をしているか、もしかしたら歯科医師を辞めていたかもしれません。
グランプロデンタルクリニック銀座は、メンバー全員で、1人でも多くの患者様の噛み合わせの課題を解決するために、これからも「理想咬合の17の原則」に基づいた診療を行っていきます。
そして、さらなる診療レベルの更新をお約束します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
追記:PGI 寿谷一先生 西川洋二先生に心から感謝申し上げます
最新記事
カテゴリー
アーカイブ
診療時間・アクセス
〒104-0061東京都中央区銀座2-10-11マロニエ通り銀座館4F ・東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」徒歩2分 ・東京メトロ日比谷線・浅草線「東銀座駅」徒歩3分 ・東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」徒歩6分 ・JR山手線・京浜東北線、東京メトロ有楽町線「有楽町駅」徒歩7分
診療時間 | 休憩時間 | |
---|---|---|
10:00〜19:00 | 月〜土 | 14:00〜15:30 |
休診 | 日・祝 |