
院長ブログ
アスリート向けのマウスピースについて
- 2021年9月7日
- 噛み合わせ
白熱のオリンピック・パラリンピックが終わり、アスリートの皆様にはたくさんの勇気と感動を頂きました。
そんなトップアスリートの口元には、日常生活とは比べられない過大な力が加わっています。
もちろん競技にもよりますが、競技中には歯を強く噛み締めている場合があり、歯の消耗、徐々に下顎の位置をずらしてしまっていることもあります。
そのまま放置しておくと、臼歯の破折、抜歯をしなくてはならないこともあります。
マウスピースの装着は単純に歯や顎を保護し身体のバランスを維持するだけでなく、改善することや、さらに不安や恐れを軽減してくれる心理的効果もあると言われています。
インターネットなどでも、自宅で作製できるマウスガードキットが販売されていますが、より良いパフォーマンス、保護のためにも、一人一人の口腔内に合わせたオーダーメイドを当クリニックではお勧めしております。
そこで、グランプロデンタルクリニック銀座では、噛み合わせ治療の検査に基づいたアスリート向けのマウスピースをご提供しています。
アスリートの皆様が、プレイ中に、筋がバランスがとれ、余計な力みがなくなることで、結果としてパフォーマンスの向上に繋がれることを目的としてマウスピース作製を行なっています。ですので、他の競技者とのコンタクトから、歯や顎を守るマウスガードだけの役割とは異なります。
その作製のためには、最低でも2回の来院が必要になりますが、以下のステップで行なっております。
1:まず、色々とお話を伺った上で、顎機能検査・噛み合わせ検査・歯軋り検査を行います。
この検査については、インプラントやセラミック、顎関節症などの治療を行わせていただく際に行う「噛み合わせ精密検査」と同じ内容での検査を行います(所要時間:2時間〜2時間半)。
ここでは、顔貌写真、顎関節のCTにより頭蓋骨に対する下顎のずれを調べたり、模型作製にと中心位への誘導により噛み合わせのずれも調べます。さらに、顎運動の偏位や、咀嚼筋などの緊張度なども調べます。
同時に、虫歯になりやすい方、歯周病の傾向のある方には、虫歯の原因を究明する唾液検査や歯周病菌のPCR検査を行い、その予防的なアドバイス・治療もマウスピース作製と並行して行うこともあります。
歯軋りについては、「ブラックスチェッカー」を後日郵送させていただき、それをご自宅で使用して頂きます。
この結果の分析に、1〜2週間ほど頂きます。
2:検査結果を確認して、マウスピースを数個作製します。
3:そして、お渡しするときには、顎運動などを確認しながら、1〜3個ほど、異なった調整方法で仕上げたマウスピースをお渡しします。
4:実際にマウスピースを使用した感想をお聞きして、必要であれば、調整にいらして頂きます。
本来であれば、噛み合わせ治療などを行った方が良いと思われる方もいらっしゃいますが、アスリートの方は、選手として活躍できる期間が限られています。
しっかりとした治療は、内容にもよりますが時期を考慮して行うことも可能ですので、まずは、フィールドでの結果の方が重要だというお気持ちも理解しております。
マウスピースを通じて、少しでもアスリートの皆様のお役に立てるように、スタッフ一同ご協力をさせて頂けると嬉しいです!
*パフォーマンスの向上だけでなく、コンタクトからの保護を目的とした場合は唇側を長め・厚目にして作ることも可能ですので、ご相談ください。
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