グランプロデンタルクリニック銀座

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院長ブログ

受け口の方へ、マウスピース矯正・インプラント・ラミネートの3つの治療方法を効果的に活用し、機能性と審美性を改善した症例

もし、あなた、もしくはあなたの身近な方が受け口だったらどうしますか?
 
日本人の受け口の割合は5〜10%と言われています。
この割合は、さまざまな日本国内の疫学調査や文献レビューに基づいた参考値ではありますが、学校で例えると1クラスが40人とすると2〜4人が受け口ということになります。
 
ある文献によると、8020(80歳以上で20本以上の歯が残っている方)を達成した方に受け口の人はいなかったという報告があります。
 
文献
 
このような背景からも、受け口の方の噛み合わせを改善する意義は大きいと考えています。
 
受け口の方は、矯正治療の上では、アングルの分類でⅢ級というカテゴリーになります。
こちらをさらに詳しく分類すると、

①骨格性クラスⅢ(70~80%程度)
 下顎前突型
 上顎後退型
 複合型(下顎前突+上顎後退)
②歯列性(偽性/機能性)クラスⅢ(20~30%程度)
 骨格的問題が明確でなく、咬合や機能的な要因が主な原因

上記のように分けられます。
 
成人の場合、①の骨格性クラスⅢの方の根本的な治療には外科的矯正が必要になることが多いと考えていますが、②の歯列性クラスⅢの方は通常の矯正治療で効果があると考えています。
 
今回ご紹介する症例は、全ての受け口の方に適用できる治療方法ではないのですが、②の歯列性クラスⅢの方に対して、マウスピース矯正・インプラント・ラミネートの3つの治療方法を効果的に活用し、機能性と審美性を改善した治療方法です。
 
治療の順序は

1:受け口・噛み合わせなどの噛み合わせの診査・診断
2:患者様の希望を傾聴し、治療のゴール設定(*今回は上顎のブリッジをやり直しは希望されていませんでした:下記参照)と具体的な治療計画の立案と口腔内の将来的な経過の共有
3:右下奥歯のインプラント手術と仮歯作製
4:マウスピースによる矯正治療と仮歯の修正・ブリッジの咬合調整
5:矯正後の上顎前歯のラミネートベニア治療
6:インプラント上部構造(セラミッククラウン)・左下ブリッジの作製

となります。
 
(*将来的に上顎のブリッジに不具合が出た時は、左右の下顎のセラミッククラウン・ブリッジの再治療が必要になることもあります)
 
今回の治療の1番のポイントは、受け口の診断です。
歯列性(偽性/機能性)クラスⅢの特徴を見極めることと、矯正治療中に頭蓋骨に対する下顎の位置の変化や回転による咬合高径の変化も想定しておくことです。
その上で、「理想咬合の17の原則」に則った治療を行います。
仮に、骨格性の場合であれば、今回の治療計画ではなく、違うゴール設定・治療計画で考えます。
そして、この治療後には、犬歯・前歯の状態が改善したことで、噛み合わせで最重要項目の一つである「前歯と奥歯が相互に負担を分担することで、お互いを守り合う」という状態にまで改善することができ、8020達成者と同じ噛み合わせ様式になりました。
 
受け口の治療
 
受け口の治療
 
噛み合わせの改善によって、患者様の人生の豊かさにも良い影響があると、私たちメンバー全員にとっても、さらに心からすごく嬉しいのです!
治療に際して、グランプロデンタルクリニック銀座を選んで頂き、ありがとうございました!
 
また、ブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
これからもよろしくお願い申し上げます。

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