院長ブログ
健康寿命の延伸のために
- 2021年9月22日
- 院長日記
先日、プロラボホールディングス 経営計画発表会に デンタルクリニックを代表して出席しました。
私達は、グループ全員で
『人類の健康寿命の延伸に貢献しよう』
という大きな目的に向かって、現在は10種類の事業形態で様々な方向から、この大きなテーマに取り組んでいます。
グランプロデンタルクリニック銀座の役割は、大きなテーマとして
・咀嚼機能の維持
・全身的に影響する歯周病のコントロール
の二つを達成することと、考えています。
歯の喪失に伴って咀嚼機能が損なわれる事が、健康寿命の短縮。さらに、寿命そのものを短くすることがわかってきています。
POINT
言い換えれば、歯にストレスが加わらない良い「噛み合わせ」の構築と「口腔内細菌」のコントロールとなります。
噛み合わせは、8020を達成した方々の噛み合わせ様式を目指すことがゴールだと考えておりまして、ここから大きく逸脱することを病的と捉えています。
セラミック、インプラント、矯正など噛み合わせに関する治療を行う時の最終ゴールは、この方々の噛み合わせ様式を目指します。
就寝時には、歯軋り・食いしばりなど、昼の活動時とは違った力が歯にかかってきますので、よく調整されたマウスピースの使用を奨励することで大きな力の一部の歯への負担・顎関節への負担を分散することを行います。
口腔内細菌には、虫歯の原因菌と歯周病の原因菌が健康寿命に大きく関与します。
特に、歯周病菌は歯を失うリスクを高めるだけでなく、全身の健康状態にも関与します。
歯茎の面積の合計は、手のひらとおおよそ同じぐらいと言われています。
仮に、歯茎に炎症があった場合、つまり、じわーとした出血などがある場合、常に手のひらと同じ面積が細菌にさらされていることにもなります。
歯周病菌は、腸内細菌叢、糖尿病、肥満、アルツハイマー、がん、妊娠合併症、肺炎など様々な疾患との関連が報告されています。
さらに、2015年に、慶應大学病院の百寿者研究によって、超高齢者(85歳〜89歳)と百寿者(100歳以上)の死亡を解析が報告され、それによると主な体の機能はほぼ同等で、二つを分けているのは、主にCRPと呼ばれる全身炎症状態の違いだけだったようです。
歯周病は、CRPにも関与していて、現在の歯周病の診断にも使われる項目です。
確かに、手のひらと同じ面積が細菌に直接暴露していれば、CRPの数値が上昇するのもご理解いただけるのではないでしょうか。
百寿者を目指すには、歯周病を発症しないことは重要なことだと言えるかもしれません。
インプラントも、歯と同様にインプラント周囲炎と呼ばれる歯周病と同じ状態になることがありますので、やはり定期的なメンテナンスは大切ということです。
これからも、みなさまの「健康寿命の延伸」のために口腔内のことからお役に立てるように、スタッフ一同頑張って取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
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