院長ブログ
インプラント治療に携わって20年間②
- 2017年11月18日
- インプラント
20年間の中で、マテリアルに大きな変化が起きつつあります。
現在、ほとんどのインプラントは、チタンでできています。
実は、100%に限りなく近い純チタン、またはチタン合金と呼ばれるものがあります。
メーカーごとに様々な根拠があって、材料を使い分けていると思います。
また、ジルコニウムインプラントというものも存在します。
個人的な意見ですが、被せもの(クラウン・ブリッジ・義歯)を作る際に、設計の自由度・選択肢が多い方が患者様のメリットが大きいので、まだ使用したことはありませんが、素材としては関心を持っていました。
そんな私にとって、チタンージルコニウム合金は、未来を感じる素材です。
金属アレルギーのリスク軽減
インプラントの強度アップ(20%以上といわれています)
などが期待できますので、例えば、顎骨が少ない・細い方でも、骨造成などの付加的な手術なしで、インプラント治療を受けることができるという見解です。
私は、これまでも、インプラント治療に際して、
骨造成の併用をなるべく避けるために、どうすればいいか考え、
顎骨へのインプラント埋入位置を熟考するだけでなく、
細くても強度を保つことができるインプラントを探し、選択してきました。
インプラントとアバットメントがテーパー嵌合をするタイプを使用することで、
一般的には、直径が約4ミリのインプラントが多いなかで、3.5ミリのインプラントの使用しても、同様な結果を得ることができています。
治療が必要な部位にもよりますが、さらに、細い3.3ミリのインプラントでも同様な結果が得られるようです。
コンマ数ミリのほんの少しの違いですが、治療を受ける患者様にとっては、大きな数字です。
患者様の体に長期的に入る歯科材料ですので、これからも、少しの妥協もせずに、こだわりを持って行きたいと思います。
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