院長ブログ
「中居正広のミになる図書館」で家庭でのプラークコントロールについてお話しました
- 2016年6月28日
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6月28日の「中居正広のミになる図書館」で、新妻聖子様の歯磨きについてコメントさせて頂きました。
ですので、今回は家庭でのプラークコントロールについてお話させて頂きます。
歯垢という言葉は多くの方が知っていると思います。
たとえば、歯科医院でこのように歯垢を染め出すことも多くの方が経験されているでしょう。
この写真では、朝起きたときの歯垢をピンク色で染め出しています(写真②)。
この歯垢はうがいだけで除去することはできません(③の写真)。
歯ブラシで機械的に除去する方法が効果的です。④の写真は歯磨き後に染め出しを行った写真ですが、ほとんど歯垢は除去できています。
就寝中に歯垢は4〜8倍に増えると言われていますので、
就寝前と起床後の歯磨きは大切です。
ところで、歯垢は細菌の集まりだということもご存知だと思います。
実際に、口腔内には、約500種類の細菌が存在していて、歯垢1mg中の細菌数は約10億にもなります。
その菌数を比較すると 歯垢1g=糞便10g とも言われています。
そこで、実際の歯垢を見てみましょう。
こちらが、800倍の倍率で見た動画になります。
このように拡大して確認すると歯垢は細菌の集合体だと実感出来ると思います。
これらは、歯周病・虫歯の原因になるだけでなく、全身的に悪影響を与えることも知られています。
これらの細菌の生産物によってアレルギー・炎症も引き起こします。また、細菌そのものが、歯茎が出血しているときなどに傷ついた血管に入り血流に混じるだけでなく、通常時に血管を構成している細胞にも侵入します。
その結果、
細菌性心内膜症、菌血症、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、早産、メタボリックシンドローム、IgA腎症、骨粗鬆症などとのかかわりが言われています。
また、就寝時に唾液と一緒に飲み込んだときに、誤って肺に入ってしまうと誤嚥性肺炎の原因になることもあります。
このように悪影響の多い歯垢を除去するために
当院では、家庭において、通常の歯ブラシによる歯磨きを推奨するだけでなく、新しいプラークコントロール方法も提案しています。
それは、超音波歯ブラシです。振動数を比較すると、
音波歯ブラシ 50,000/分
超音波歯ブラシ 96,000,000/分
と大きな違いがあります。
通常は、音波ブラシを含めほとんどの方法は、歯面を直接的にブラッシングを行い歯垢を除去します。
ところが、超音波ブラシの場合は、歯の表面に塗ったジェルにマイクロバブルを発生させて歯垢を除去します。ですので、ブラシが直接歯面に触れる必要がありません。
POINT
ブラシが届き難いところの歯垢の除去できる
歯面に対する摩耗のダメージがほとんどない
などが期待されます。
うがいについては、電解酸性機能水を推奨しています。
機能水とは「人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与した水溶液の中、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされた、及びされようとしているもの」日本機能水学会によって定義されています。
これによって、細菌の細胞膜・細胞壁を破壊するのですが、人体にとっても危険性が極めて低いことがわかっています。
ですので、うがいによって、口腔内の細菌数を減少させますので、
歯垢の歯面への付着抑制・殺菌効果が見られます。
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