抜歯即時埋入インプラント
抜歯即時埋入インプラント (ばっしそくじまいにゅういんぷらんと)
抜歯時に、同時にインプラント埋入を行う術式です。
抜歯と同時に、抜歯窩の径にできるだけ合わせたインプラントを入れると、抜歯窩周囲の骨吸収を抑制できると考えられていました。
ですから、その目的で、抜歯即時埋入インプラントは行われてきましたが、しかし、臨床では、その逆にインプラント周囲に骨吸収が見られ、インプラントの一部が露出するなど、審美性を損なう状態になってしまったケースが多く報告されるようになりました。
後のリサーチで、インプラントでは、抜歯後の唇側骨の吸収を抑えられないことがわかりました。歯と歯周組織は、発生学的には、同じ由来であるために、歯が無くなるとその周囲の歯槽骨も役割を終えて吸収するのです。
そこで、現在は、抜歯後の骨の吸収を見越した上で、抜歯即時埋入インプラントを行います。その時は、インプラントを通常より、深めで、口蓋側または、舌側寄りに埋入します。その結果、インプラント上部構造の歯肉縁下の形態は、理想的な立ち上がりより、内側から立ち上がるレスカントァになります。この形は、歯周病学的には、長期的な予後にリスクを抱える形態と言われています。
この術式の適応は、唇側、または頬側の骨の厚みが十分にあり、抜歯後の骨吸収がそれほど予後に影響を与えないと予想されるケース(例えば、小臼歯部)、や、多数の歯を抜歯し、歯槽骨を全体的に平坦に削合してから、インプラントを埋入していくケースだと思われます。
上記以外にも、個々の状況によって適応になる場合もあります。
利点
手術が抜歯の時の1回だけで済みます。
治療期間に関しては、通常より1〜2ヶ月短縮されることもあります。
欠点
術後に審美性を損なうことや、歯周病学的に洛繧ノ対するリスクを抱えることがあります。
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