
ウェルエイジング予防歯科について
ウェルエイジング予防歯科にまつわる「歯周病の全身への影響」「栄養相談・腸内環境改善相談」
「歯軋りと睡眠の関わり」について、詳しく解説いたします。
歯周病の全身への影響
口腔内に細菌は、約700種ほど存在していると言われています。
その中でも、虫歯の原因菌や歯周病の原因菌が増えることによって、虫歯や歯周病が引き起こされるだけでなく、炎症を起こした歯肉の毛細血管から侵入し血流に乗って全身の臓器に到達し、さまざまな病気に関連する可能性が言われています。
また、唾液と共に飲み込まれた口内細菌の約3割は大腸まで届くとの研究報告があります。P.g菌など一部の歯周病菌が、腸内環境を悪化させるといわれています。
腸内細菌はおなかの調子だけでなく、全身の免疫機構などにも関わるため、口内悪玉菌による影響で腸内環境が乱れると全身的な健康にも何らかの影響があると考えています。
栄養相談・腸内環境改善相談
腸内細菌検査
腸内細菌叢が、全身の健康に大きな影響を与えることは広く知られるようになってきました。さらに、口腔内細菌叢にも影響があることの学会報告が増えてきています。
飲み込んだ口腔内細菌は腸内細菌の乱れを引き起こし、腸管からの病原体の侵入を防ぐバリア機能の低下などが起きることで全身の健康状態に悪影響を及ぼすと言われています
そこで、私たちは腸・全身・口腔の改善も目標にした個々の腸内細菌叢に合った栄養指導・サプリメントのご提案と、口腔ケアによる腸内環境の改善を行うことで、健康寿命の延伸の達成を目指します。
口腔内細菌検査
将来的な歯周病・虫歯の罹患するリスクと腸内細菌叢への影響を調べるために、虫歯・歯周病・口臭の原因となっている細菌などの口腔内細菌叢を検査します。
この検査と他の口腔内検査を合わせることで、一人一人の口腔内状況にあった口腔ケア・口腔衛生指導を行います。
歯軋りと睡眠の関わり
咬筋の就寝時の活動を測定することで、睡眠中の歯軋りの状態を計測します。
睡眠中の歯の食いしばりは、深い睡眠段階への移行を妨げ、睡眠のリズムを乱すことがあります。
これにより、睡眠の質が低下し、体の回復力が低下し、日中のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
この機器による測定結果と歯軋りチェッカーとの二つの検査からマウスピースの使用を検討します。
“Relationships between cortical, cardiac, and arousal-motor activities in the genesis of rhythmic masticatory muscle activity across sleep cycles in primary sleep bruxism children”
著者名:Yuki Shiraishi1,2, Masaya Tachibana3,4,5, Ai Shirota2, Ikuko Mohri3,4,5, Masako Taniike3,4,5, Takashi Yamashiro1 and Takafumi Kato2,3,5* (*責任著者)
1. 大阪大学大学院歯学研究科顎顔面口腔矯正学教室
2. 大阪大学大学院歯学研究科口腔生理学教室
3. 大阪大学大学院連合小児発達学研究科附属子どものこころの分子統御機構研究センター
4. 大阪大学大学院医学研究科小児科学教室
5. 大阪大学医学部附属病院睡眠医療センター
より引用